元横綱日馬富士関の傷害事件で被害を受けた十両貴ノ岩は10日、復帰2場所目に向け「先場所よりも体が動くようになってきた。少しずつペースを上げ、焦らずに頑張る」と意欲を示した。

 東京都江東区の貴乃花部屋では四股やぶつかり稽古などで汗を流し「状態はまずまずかな」と笑みを浮かべる。師匠の貴乃花親方(元横綱)によると、約1週間前から相撲も取り始めたという。

 3場所ぶりに出場の先場所は8勝7敗。「心的外傷ストレス障害」などで春巡業を全休した弟子について、貴乃花親方は「精神的、肉体的な疲労を取るのに時間がかかった。ここからまた新たな実績を積んでいってほしい」と奮闘を願った。