ベテランの東前頭8枚目嘉風(36=尾車)が、東前頭7枚目竜電(27=高田川)との取り直しになった一番を制した。

 最初の取組は嘉風が左を差して寄り切ったと思われたが、右足が勇み足気味に飛び出てしまい物言いがついた。協議の末に取り直しとなったが、再び左を差して次は慎重に寄り切った。

 2度目の仕切りでは息も整えられず、表情も疲れていた様子だった。「36歳に取り直しはキツイ。協議している間も『頼むから勝ちにしてくれ』って思っていた。相手に疲れているのがバレないように息を殺そうと思ったけど、息を殺すともっと苦しくなるから、バレもていいと思って息してました」と冗談めかして話した。