大関栃ノ心(30=春日野)が3日、母国に本土俵を造る夢を胸に成田空港からジョージアに一時帰国した。

 初優勝した初場所からここまでの活躍ぶりが母国でも広く知れ渡っているといい、相撲の知名度も高まっている。ただ土の土俵はなく、土俵を模したマットで練習しているのが現状。そこで5日にマルグベラシビリ大統領に会った際に「もちろんするよ」と、土の土俵を造ってもらうように直談判するという。

 12日に再来日予定だが、弟ラシャさんの結婚式出席やテレビ出演などで、毎日スケジュールが埋まっている。「大変ですよ。1日も休みがないから。眠いね」とすでに疲れ顔だが、それも時の人ならではのうれしい悩み。栃ノ心によると、現地の空港には大勢のファンが自身の帰国を待ち構えているとか。ジョージア出身力士初の大関昇進を手土産に、母国で英気を養う。