小結玉鷲(33=片男波)が新大関栃ノ心(春日野=30)を撃破し、3勝3敗とした。

 横綱がいない支度部屋で、玉鷲が満開の笑顔を見せた。「とりあえずまわしを取られないようにした」と立ち合いから突っ張りの応酬で、最後は栃ノ心の左手を小手投げ。師匠の片男波親方(元関脇玉春日)が審判として見つめる中で「倍の力が出ました」と発奮した。14本の懸賞を手に取り「袋の中にしっかり入ってましたね」と、勝利の重みを実感した。