名古屋場所で初優勝した大相撲の関脇御嶽海(25=出羽海)が、2日連続で地元の大声援を受けた。

 6日、長野・下諏訪町で行われた夏巡業に参加。長野市で行われた前日5日は約6000人、この日は約3900人と、ともに満員で、出身の長野県内での巡業2日間で、1万人近い集客の原動力となった。

 随所でファンからサインや記念撮影を求められたが、時間の許す限り対応し続けた。抱っこした赤ちゃんにキスしたり、支度部屋に1度戻った後も、車いすの子どもが観戦に訪れていると知って再び外に出向いたりと、終始笑顔を振りまいた。「優勝して帰ってくるのは思っていなかったので、おみやげを持って帰ってくることができた。(声援が)めちゃくちゃ熱烈でうれしい」と、笑顔で話した。

 この日は朝から初めて訪れたという諏訪大社を参拝し、その後の朝稽古では、同じ出羽海一門の大関豪栄道に、ぶつかり稽古で約7分間も胸を借りるなど大忙しだった。屋外での巡業とあって、暑さに苦しむ他の力士らを横目に「風も良くて、長野ならでは」と、疲れた表情を見せず、涼しげに話していた。