大相撲夏巡業のため訪れていた秋田市で倒れ、救急搬送された貴乃花親方(46=元横綱)が22日、JR秋田駅に姿を見せた。体調を尋ねる共同通信の取材に「退院したばかりだから」と答え、詳細を明らかにしなかった。日本相撲協会は検査のため入院するとしていた。

 相撲協会などによると、21日午前10時10分ごろ、貴乃花親方が「けいれんを発症して意識がない」と119番があった。力士を指導中に倒れたが、搬送先の病院では駆け付けた関係者と会話もしていたという。

 貴乃花親方は今年1月、元横綱日馬富士関による弟子の十両貴ノ岩への傷害事件に絡み、相撲協会への報告を怠ったなどの理由で理事を解任された。2月に理事候補選挙で落選。3月には春場所での無断欠勤や、弟子の貴公俊(当時十両)の暴行問題の監督責任を問われて「年寄」に降格。夏巡業には審判として同行していた。