大相撲の大関高安(28=田子ノ浦)は3日、千葉・船橋市の二所ノ関部屋で行われた、二所ノ関一門の連合稽古に顔を出したが、1番も相撲を取らずに稽古場を後にした。

関取衆の申し合いの最中、二所ノ関親方(元大関若嶋津)のもとに出向き「(稽古を)やろうと思ったのですけど、腰痛がひどいので帰ります」と報告。了承され、稽古途中だったが、移動の自動車に乗り込んだ。関取衆の申し合いが始まる前も、土俵回りにほとんどいなかった。帰り際には報道陣に「大丈夫です」とだけ話して引き揚げた。

秋場所(9日初日、東京・両国国技館)までは1週間を切ったが、師匠の田子ノ浦親方(元前頭隆の鶴)は「まだ場所までには少し時間があるし、無理はさせなかった」と、初日に間に合わせるためだったと説明した。高安は8月下旬まで約1カ月続いた夏巡業の終盤も、腰を痛めて休場しており、8月30日の部屋での横綱稀勢の里との三番稽古でも、再び腰を痛がるそぶりを見せていた。