大相撲秋場所(東京・両国国技館)初日前日の8日、大関栃ノ心(30=春日野)が、東京・両国国技館で土俵祭りに出席した。秋場所はかど番で迎えるが「やる気まんまん」と表情豊かだった。

8月27日の健康診断で175キロだった体重は2、3キロ微減。夏巡業や直近の稽古では、先場所で痛めた右足親指に怖さを感じていたが、今の状態は「完璧じゃないが少しずつ良くなってきた」と、不安を徐々に拭い去ってきた。大関定着へ「なんとか勝ち越さないとね」と、終始笑顔で意気込みを語った。

新大関で迎えた先場所では、6日目の小結玉鷲(33=片男波)戦で小手投げを食らった際に右足親指付け根を痛め、7日目から休場した。現行のかど番制度となった69年名古屋以降、大関2場所目でかど番を迎えるのは00年秋場所の元大関雅山(現二子山親方)以来18年ぶり8人目。翌場所も負け越して大関陥落したのは、過去に元大関武双山(現藤島親方)だけ。11年春場所で千代大海が休場、翌場所全休したが、公傷制度(当時)により陥落しなかった。