進退を懸けている横綱稀勢の里(32=田子ノ浦)が連日の逆転相撲で3連勝を飾った。前頭2枚目豊山(24=時津風)に土俵際まで押し込まれたが、体勢を崩しながら右から突き落とした。幕内通算707勝とし、横綱武蔵丸(現武蔵川親方)を抜いて歴代単独7位となった。

大関とりのかかる関脇御嶽海(25=出羽海)は取り直しの末、小結玉鷲(33=片男波)をはたき込んで3連勝とした。

残る2横綱も3連勝をマークした。白鵬(33=宮城野)は前頭筆頭の魁聖(31=友綱)を右下手投げで下し、鶴竜(33=井筒)は前頭筆頭の勢(31=伊勢ノ海)を左から突き落とした。

かど番の大関栃ノ心(30=春日野)は小結貴景勝(22=貴乃花)に引き落とされて土がついた。残る2大関は勝った。高安(28=田子ノ浦)は前頭2枚目千代大龍(29=九重)を左からはたき込んで3連勝、豪栄道(32=境川)は関脇逸ノ城(25=湊)を押し出して2勝1敗とした。

人気力士の前頭3枚目遠藤(27=追手風)は前頭3枚目正代(26=時津風)に押し出されて3連敗となった。