かど番大関栃ノ心(30=春日野)が幕内最重量225キロの関脇逸ノ城を下し、5勝2敗とした。

立ち合いからすぐ右四つに持ち込みながら、右のまわしを切られた。しかし、浅い絶好の位置で左まわしを引いており、慌てずに頭をつけ、危なげなく寄り切った。

得意の型に持ち込んでの快勝に「いい相撲だったね。今日はそんなに重さを感じなかった」と口元が緩む。4日目の玉鷲戦で負った右上まぶたの裂傷も、腫れが落ち着いてきた。かど番脱出まであと3勝となり、中日は先輩大関の豪栄道戦。低く強い立ち合いが強みの相手だが「明日は頭つけられないから」とジョークがこぼれるなど、余裕が出てきた。