東前頭筆頭の勢(31=伊勢ノ海)が、婚約者の女子プロゴルファー比嘉真美子(24)に贈る初白星だ。大関とりのかかる関脇御嶽海との注目の1番。立ち合いの鋭い踏み込みから、強く当たって前に出る持ち味をフルに発揮。押し出しで、場内を沸かせた。

取り口に関しては「昨日までもしっかり当たれていたし、悪くなかった。結果がなかなか出なかっただけ。今日も引かずに思った通りの相撲が取れた」と冷静に振り返っていたが、話題が懸賞の話になると「そう! まずそれでしょう」と表情が一変した。

今場所からゴルフ用品メーカーのピン社が自分の取組に出してくれている懸賞を初めてゲットした。同社は比嘉の用具使用契約先。初日から7連敗で、彼女に心配をかけていたこともあるのだろう。「ありがたいことです。初めてとったわけですから、彼女に上げようと思います」とニッコリ。どんな感じで渡すのか、と問われて「え? どんな感じって…。それは普通に渡しますよ」。照れながらも喜びが隠せなかった。