東前頭3枚目正代(26=時津風)が大関高安(28=田子ノ浦)の全勝をストップさせ、3勝5敗とした。

立ち合いのかち上げ、続く左ののどわに耐えた。土俵際まで下げられたものの「体を起こせた」と玉鷲。攻め手を探した高安の隙を見逃さず「タイミングが良かった」と左を深く差した。おっつけた右を巻き替えて左へ引き落とし、全勝の大関を土俵の上に1回転させた。

「立ち合いの圧力を止めないと相撲にならない。今日はうまくいった」と勝因を挙げた。今場所も折り返し地点を迎え「(前半戦の)相手やそのときの疲れによるが、自分はどちらかというと後半戦に強い方」と自身をのぞかせる。昨年の九州場所では今場所と同じく3勝5敗で中日を終えたが、10日目から不戦勝含め破竹の6連勝。巻き返しへ「今場所は体が動いている。気負わずに頑張りたい」と話した。