序二段は西90枚目の朝倉(20=時津風)が“待機V”を決めた。

今場所の7番相撲は、全勝同士で佐田の豪(19=境川)と対戦。一方的に押し込む相撲で押し出した。それから約1時間後。もう1人の6戦全勝だった陽翔山(20==時津風)が、三段目の土俵で、やはり全勝だった栃幸大(19=春日野)に押し出しで敗れ、優勝が決まった。

7月の名古屋場所前の稽古で、倒された際に左手を巻き込まれる形となり、甲を骨折。3日後に手術を受け、名古屋場所は全休した。「休場明けで不安いっぱいだったけど、思いの外しっかり動けました」と笑顔で振り返った。

元横綱朝青龍のおいで、幕下の豊昇龍(立浪)は日体大柏高時代、1年後輩だった。「稽古では全然、勝てなかった」と言うが、いつまでも後塵(こうじん)を拝するわけにはいかない。「立ち合いから頭で行って思いきって持って行く相撲」を目指し、理想のタイプは「御嶽海関のような相撲を目指したい」と話した。