秋場所を9場所ぶりに皆勤した横綱稀勢の里(32=田子ノ浦)が、3連覇を逃した。

初戦から順当に勝ち進んでいき、決勝で平幕の阿武咲と対戦。秋場所前には出稽古に行き、復活の足がかりとして胸を合わせた相手に、寄り切りで負けて優勝を譲った。「花相撲だけど全力で来ますからね。稽古といったらおかしいけど、いい稽古かなと思います」と、敗れはしたが充実した表情を浮かべた。

秋場所後は、体を休めながらも体を動かしていたといい、3日から始まる秋巡業も初日から参加する。「また基本からやって最後までしっかりやりたい。よりよくするために」と話した。

秋場所は10勝5敗。優勝争いに絡めなかったからこそ「しっかり上で戦えるようにしたいですね」と、九州場所(11月11日、福岡国際センター)では優勝争いに加われるように、秋巡業で準備を整える。