全日本プロレスの元3冠ヘビー級王者スタン・ハンセン氏(69)が9日(日本時間10日)、米コロラドの自宅で、全日本時代に激闘を繰り広げた輪島さんを悼んだ。

「悲しいね。同年代だから…。新日本プロレス時代にテレビで大相撲の輪島さんを見たんだ。とにかく強かったよ。まさか、その横綱と対戦することになろうとは。運命の出会いだった。遅いプロレス転向だったけど、パワーあふれる左腕を有効に使ったチョップと、のど輪は強烈だった。相撲時代からの足腰の強さはものすごく、気迫の突進でスモウタックルも素晴らしかった。一生懸命の戦いで、こちらも思わず力が入ったことを思い出すよ。とにかく偉大な人だった。もう1度お会いしたかったのに」と、しみじみと話した。

ハンセン氏は輪島さんと、87年4月に米国でPWFヘビー級王座決定戦を行うなど、何度も戦った。