大相撲九州場所(11日初日、福岡国際センター)で13場所ぶりの関取復帰を果たす十両豊ノ島(35)が6日、福岡県志免町の時津風部屋での朝稽古で汗を流した。

この日も横綱鶴竜、豪栄道と高安の両大関ら、出稽古組が集結。部屋の3人と合わせ実に12人の関取衆が集まった。稽古では関取の象徴ともいえる白まわし姿がこれだけ集まると壮観だが、その白まわしで稽古できることに「関取に戻ったなと実感できる」と充実の表情。幕下陥落の発端となったアキレス腱(けん)断裂は、2年前の名古屋場所前の稽古で負った。実はそのとき、白まわしを新調して臨んでいた。さすがに「今回は新調しました。ケガした時のものは縁起が悪いから」という。2年半ぶりに関取として上がる本場所の土俵は「楽しみの方が大きいかな」と待ち遠しそうだった。