前頭筆頭北勝富士(26=八角)が5個目の金星を奪った。横綱稀勢の里(32=田子ノ浦)に対して、得意の突き押しで差し手を許さない。最後は突き落として横綱を土俵に転がした。

場所前に出稽古にきた稀勢の里に稽古をつけてもらった。「(横綱の)力の強さ、やってはいけないことを頭に入れていた」と研究の成果を出した。

通算5個目の金星。だが喜びは控えめだ。「金星といわれない地位にいけるように頑張る」と、貪欲に3役を見据えた。