西十両5枚目の照強(23=伊勢ケ浜)が、猫だましからの速攻相撲で7勝目を挙げた。立ち合いで、相手の東十両大翔鵬(24=追手風)の顔付近で両手をパチン。大翔鵬の動きが一瞬止まりかけたところで、潜り込んでから左足を両腕で抱え込み、一気に土俵際まで運んだ。鮮やかな足取りを決めて「体の調子がいい」と笑った。

会場を沸かせた猫だまし。「最近、手を出し過ぎてるからさすがにバレてる。調子いいから猫だましぐらいいっとくかと。立ち合いで手を出すのも、手をたたくのも変わらない。でも音ってびっくりするでしょ」と奇をてらった結果、功を奏した。「一番一番、神経削っている。どう勝つか。小さいからやらないといけないことがたくさんある」と小兵ならではの悩みがあるからこその猫だましでもあった。