大関高安(28=田子ノ浦)が、東前頭4枚目の正代を押し出して2敗を守った。立ち合いから突っ張り、わずか3秒2で快勝した。支度部屋に戻ると「よかったです。前に出ようと思って、もたもたせず思い切ってやりました」と、内容にも手応えを感じた様子だった。

前日7日目は、初顔合わせの竜電に、苦しい体勢が続く2分近い大相撲の末に敗れた。その取組を振り返り「攻めないと相撲にならない」と、あらためて気付かされ、この日の白星につなげた。

この日、2日ぶりに単独トップに立った小結貴景勝を1差で追う展開だが「明日からも気を抜かずにやりたい。明日も頑張ります」と、初優勝を意識したコメントはせず、冷静に話した。