10月に右膝と右足首を手術し、九州場所を休場した大相撲の横綱白鵬(33=宮城野)が、順調に回復していることを明かした。今日2日に始まる冬巡業に向け1日、福岡市を出発前に「力強く四股を踏めるようになった。何より、すり足ができるのがうれしい」と語った。四股などの基礎運動は九州場所中に再開したという。「まず1週間、土俵下でしっかりと体を動かしてから」と、22日まで続く冬巡業中に相撲を取る稽古の再開を見据えている。

また小結貴景勝には、ノルマを課してエールを送った。貴景勝は秋場所も小結で9勝しており、初優勝した九州場所の13勝と合わせて22勝。大関昇進の目安は三役で3場所合計33勝とされているが「あと2場所2ケタ勝って、文句なしで上がってほしい。その方が上がった時に大変だと感じない」と、来場所後の昇進に“待った”をかけ、さらなる成長を期待していた。