幕内力士・貴ノ岩(28=千賀ノ浦)が付け人の力士を暴行した事件に関して、大相撲に造詣が深い漫画家のやくみつるさんも今回の事態に痛烈だった。「ケガの程度が軽かろうが斟酌(しんしゃく)する材料にもならない」と貴ノ岩の暴力行為を電車道で押し出した。「モンゴルに『合わせる顔がない』という言葉があるのかどうか分かりませんが」と前置きした上で貴ノ岩の大黒星を徹底批判した。「今の師匠、元師匠の貴乃花、被害者となった時にお世話になったたくさんの方々、そして被害者の立場を理解して復帰を1場所猶予してもらった日本相撲協会に対しても合わせる顔がない。さっさと荷物をまとめた方がいい」。

繰り返される角界の暴力問題を「いくら訓示をたれてもしょうがない。現在進行形(の暴力)もあるかも知れない」と一刀両断。「すべての力士に対して暴力を振るった時はマゲを切ります、と宣誓させた手形を両国国技館の入り口に掲げるぐらいじゃないとダメ。実効性のある手段をとるしかない」と突き放した。