大相撲の冬巡業が12日、鹿児島市内で行われ、平幕竜電(28=高田川)が大関高安(28=田子ノ浦)の指名を受け、巡業の会場付近の公園で稽古をした。

遊具をバックに激しく相撲を取った。高安に押し切られる場面が目立ったものの「指名を受けるのは光栄なこと」と話した。俵はなかったが細かく滑りの良い公園の砂に、途中参加した関脇御嶽海(25=出羽海)含め「良い土俵だった」と口をそろえた。

西前頭3枚目として迎えた先月の九州場所では、自身初の大関戦を経験。6日目の豪栄道(32=境川)にこそ敗れたが、翌7日目、その高安を破り、大関戦初の白星を挙げた。

冬巡業も残り5場所と終盤に突入。「良い稽古ができているので続けていきたい」。ちょうど1年前に新入幕を果たした初場所へ、充実感あふれる表情だった。