日本相撲協会は19日、東京・両国国技館で臨時理事会を開き、力士の暴力に対する処分基準を、番付によって3種類に分けて設けることを決めた。

横綱の場合が最も重くなる。10年1月の元朝青龍、17年10月の元日馬富士の暴力問題と照らし合わせ、引退勧告以上の厳しい懲戒処分を求める。八角理事長(元横綱北勝海)は「やはり横綱は見本にならないといけない。社会的責任も大きい」と説明した。

番付が下になるほど、処分も軽くなる。関取の場合は出場停止1場所が「一応の基準」。ただし、事案の内容、程度、番付なども考慮する。幕下力士も程度や番付を参考にするが、出場停止のほか、けん責、懲戒にいたらない注意処分などの選択もあり得るという。

横綱は引退勧告以上の処分を基準とする中、八角理事長(元横綱北勝海)は「当然、現役よりも親方の方が厳しくないといけない」と、横綱相当の処分を否定しなかった。