日本相撲協会は11日、審判部が東京・両国国技館で大相撲初場所(13日初日、両国国技館)の取組編成会議を開き、初日と2日目の取組を決めた。

会議を終えた阿武松審判部長(元関脇益荒雄)は、初場所で進退をかける注目の横綱稀勢の里(32=田子ノ浦)について「序盤が大事だと思うので頑張ってほしい」と話した。場所前の二所ノ関一門の連合稽古などで「今までの稽古では(ケガで痛めた患部を)少しだけ、かばっていたような気がしたけど、今場所前は体全体を使ってケガのところも、かばわずにやっていて、意気込みを感じた」と良好さを感じ取ったという。進退をかける精神面も「期するところはあるでしょう」と察した。

また「優勝争いに期待するのは」という問いには、昨年11月の九州場所で初優勝し新関脇に昇進した貴景勝(22=千賀ノ浦)の名前を挙げ「どれぐらいの相撲を取れるか。横綱陣も出てくるし、どんな相撲を取るのか興味深いというか、いい相撲を取ってほしい」と期待。先場所優勝した時点での大関とりについては、その前の秋場所が2ケタ勝利に届かなかった(9勝)ことや、九州場所では横綱対戦が稀勢の里(勝利)しかなかったこともあり、初場所の様子を見てというニュアンスをもらしていたが「基本はそうですが、最初からずっとね(連勝で終盤まで来たら、の意味)、白星を積み重ねたらのことですから、みていきたい」と含みを持たせた。