先場所優勝の関脇貴景勝(22=千賀ノ浦)が同学年で角界のホープ同士の一番を制し、2敗を守った。

頭で当たった阿武咲をのど輪で起こし、先場所でさえた左のいなしが効いた。半身になった相手を、最後は倒れ込みながら押し出し。普段からライバル意識を前面に押し出す阿武咲から、この日は気迫が存分に伝わってきたという。「その気持ちに負けるわけにはいかない」と応えた。

天覧相撲は自身初だが、幼少の頃からテレビで見てきた分、土俵上のイメージはできていた。「日本人として恥ずかしい相撲を取らないようにした」と力を込めた。