西幕下3枚目若元春(25=荒汐)が5連勝を決め、新十両に大きく前進した。

元関脇で東十両12枚目のベテラン豪風を押し込み、土俵際で体を交わされかけたが、押し出した。「立ち会い、1発で持っていかれないようにして、前に出ようと思っていました。相手が思ったより速くて、回られましたけど、足が出たのは分かったので」。

初土俵から44場所目。幕下では13年名古屋場所で全勝優勝を飾っており、それ以来の5番勝ちっ放しだが、番付的には意味合いが違う。十両の土俵で相撲を取り「所作で緊張しました。本場所で力水を受けたのは初めてでしたし。何より相手が長く関取を務めている人。“うわ~、この人が目の前にいる”と思っちゃいました」。

残り2番。「まだ2番残ってますから、気を抜かないように。今日のような相撲はダメですが、最初の3番のような相撲が取れたら、残り2番も勝てると思います」。目前に迫る十両昇進をより確実にすべく気を引き締めた。