人気小兵力士の東十両8枚目炎鵬(24=宮城野)が、全勝だった同11枚目志摩ノ海を上手投げで下し、星を5勝5敗の五分に戻した。

持ち前の低い立ち合いから、相手の右横に張り付いた。1度、体が離れたが、再び左でまわしを引いて、機を見て相手を崩した。

「決めるところで決めきれなかったので、そこはまだまだ。でも、今までなら離れた時に持っていかれていたと思うので、そこは成長です」。

全勝の相手との対戦に「ワクワクしました。調子のいい相手の方がいいです」と笑みを見せる一方「でも、止めたというより、自分の星を戻した、という気持ちが強い」。

この日は朝稽古をいつもより早く上がった。9日目の取組で痛めた箇所があり、ケアをしてから場所入りしたという。

残り5番の終盤戦へ。先場所は11日目からの4連敗で9勝6敗だった。「ここからが勝負です。悔いのないように、最後まで相撲を取りきりたい」と話した。