日本相撲協会は8日、大阪市内で理事会を開き、今後の日程などを発表した。夏場所(5月12日初日、東京・両国国技館)前に行う、横綱審議委員会(横審)稽古総見は5月6日に決定。例年、夏場所前の稽古総見は、両国国技館アリーナの本土俵で一般公開していたが、今年は一般公開がなくなった。

今年はゴールデンウイークが4月27日からの10連休。その最終日とあって、芝田山広報部長(元横綱大乃国)は「10連休となれば、皆さんいろいろと計画を立てるでしょう。お客さんにその分、5月場所に足を運んでもらおうと思って」と、他の娯楽との重複を懸念し、今回は見送ったと説明した。これまで、夏場所前に年1度行ってきた稽古総見の一般公開は現状、9月に両国国技館で行う秋場所前で計画しているという。

また、6月3日に、親方や力士、行司、呼び出しら、すべての相撲協会員を対象にした研修会を実施することも決めた。芝田山部長は「毎年行っているもの。暴力(関連)だけではなく、協会員として力士として、どういう対応をすべきかという全般の研修。何回も何回もやって、しっかりと意識を植え付けていくことが大事」と力説していた。