大関とりの関脇貴景勝(22=千賀ノ浦)が横綱、大関戦を前に、勝ち越しに王手をかけた。

幕内屈指の圧力を誇る東前頭5枚目千代大龍(30=九重)と、6度ぶつかり合った末に左から突き落とし。「馬力があるので気持ちが消極的になったら吹っ飛ばされる」と、自慢の押し相撲を信じて真っ向勝負を展開した。

連勝を4に伸ばし、判断力もさえてきた。「体がよく動いてくれた。今場所だけで得られる相撲勘というものがある。悪くはないと思う」。18日の10日目は鶴竜と対戦し、今場所初の横綱戦となる。過去の対戦成績は3戦3敗。「やるだけやって、いい準備をして後悔しないようにしたい」。鶴竜に初勝利なら、6場所連続の勝ち越しを決めると同時に、大関昇進へ絶好のアピールとなる。