元横綱大鵬の孫、東幕下51枚目納谷(19=大嶽)が、東5枚目美ノ海(25=木瀬)との6戦全勝対決に敗れ、初の幕下優勝を逃した。「突き放すよりは馬力勝負」と、立ち合いでうまく相手を起こしたが、懐に潜り込まれ寄り切られた。取組後は「全然でした。悔しい…」と唇をかんだ。

十両土俵入り後の取組は自身初。大歓声を浴びながら土俵に立ったが、緊張もなく「楽しみだった。他のことは考えてなかった」と、精神面は充実していたという。それだけにショックは大きく、表情は憔悴(しょうすい)しきっていた。「全体的にまだまだ力が足りない。(来場所へ)底上げできるようにしたい」。番付を上げる夏場所(5月12日初日、東京・両国国技館)へ、成長を誓った。