日本相撲協会の諮問機関である横綱審議委員会(横審)は、大相撲春場所千秋楽から一夜明けた25日、東京・両国国技館で定例会合を開いた。

事実上、大関昇進を決めた関脇貴景勝(22=千賀ノ浦)について矢野弘典委員長(78=産業雇用安定センター会長)は「途中は10勝を挙げられないのでは、と心配した。(中盤に)強い相撲と弱い相撲があり、最後は本領を発揮したのではないか。大型力士のガップリ(四つの相撲)も見たいが、頭で当たって一直線に押す相撲は魅力的。押し相撲一本やりでどこまでやれるか。期待してます」と今後の精進に期待した。

またこの日の会合から、新委員となった、日本たばこ産業取締役会長の丹呉泰健(たんご・やすたけ)氏(67、元財務省財務事務次官)が出席。子供の頃からの相撲好きで、蔵前国技館にも観戦に通っていたという丹呉氏は「先輩の委員のご指導をいただきながら、しっかり務めたいと思います」と抱負を語った。