新大関貴景勝(22=千賀ノ浦)が、名実ともに令和初の場所の看板に指名された。日本相撲協会は10日、夏場所(12日初日、東京・両国国技館)の懸賞申し込み本数を発表。

15日間で2150本の申し込みは昨年同時期より84本減ったが、力士指定では貴景勝がダントツの340本だった。2位で140本の高安、3位で121本の豪栄道の両大関を大きく引き離した。

同じ東京開催だった1月の初場所では力士指定で58本、トップ10入りがギリギリだった。だが新時代のスターへの期待感から、松竹映画「居眠り磐音」など新規を含む企業からの人気が集中した。稀勢の里、白鵬ら横綱に指定で300本懸かることはあったが、担当者は「大関で300本を超えるのは極めて珍しい」と、近年では記憶にないという。この日の取組編成会議で、初日に東前頭2枚目の遠藤、2日目に西前頭筆頭の琴奨菊との対戦が決定。先行する人気に、実力を伴わせる戦いが始まる。