横綱鶴竜(33=井筒)が大関貴景勝の休場を気の毒がった。この日、都内の部屋で朝稽古を終えた後、報道陣に休場の一報を聞くと「え?」。驚きを隠せず「(痛めたのは)どこ?」と逆質問。右膝内側の靱帯(じんたい)と聞き、4日目の御嶽海戦を頭に浮かべて「(最後に)寄った時かな…」と思いを巡らせた。

「本人が一番つらいでしょう。(自分は)休場の悔しさは嫌ほど知ってますから」。14年夏場所の横綱昇進後はケガに泣かされ続け、17年夏~九州までの4場所連続を含む11場所に休場。進退問題を取りざたされた経験もある。「もう1回、自分を見つめ直す機会とプラスに考えればいいと思う。気持ちを切り替えて、勉強になると思って」と話していた。