元横綱大鵬の孫で、東幕下22枚目の納谷(19=大嶽)が、無傷の3連勝を飾った。東幕下21枚目の竜勢を、立ち合いから突き放すと、相手に何もさせずに押し出し。「ちょっと踏み込みが甘かったけど、手が伸びてよかった。足に力が入って、体重の乗り方がよかった。流れはいい。気持ちよく勝っていけたら」と、完勝の中に課題と手応えをつかんだ。

相手は幕下優勝経験もある実力者だった。そんな相手に「まわしを取られたら負けと思って突き放した」と、狙い通りの展開に持ち込めたことに自信を深めた。精神状態も「集中できている」と自己分析。ライバルで元横綱朝青龍のおいの豊昇龍が、新十両昇進目前の西幕下4枚目まで番付を上げており、負けられない気持ちがあるか問われると「なくはない。でも、自分も(関取に)上がれなくなったわけではないので、出世のスピードとかは気にしない」と、落ち着いている。

今場所から付け人を務めていた新大関貴景勝が、5日目から休場したことについては「自分がどうこう言うべきじゃない」と、きっぱりと話した。部屋が異なるため、一時的に付け人を離れるが「大関は、土俵に行く流れとかがカッコイイ。すごい集中している。上に行くなら、そういうところを見ていかないと」と語っていた。