大相撲の荒磯親方(元横綱稀勢の里)が、右膝関節内側側副靱帯(じんたい)損傷により夏場所5日目から休場した新大関貴景勝(22=千賀ノ浦)へエールを送った。

6日目の17日、東京・両国国技館内にて、キャンペーン当選者の女性2人に親方がバラを手渡す企画が行われた。「いつもありがとうございます」などと会話も交わし「現役時代はあんなに近くで話すことはないからね。新鮮でいい企画だね」と荒磯親方。過去に女性へバラを渡す機会は「忘れましたね。ないんじゃないですか?」と、首をかしげて笑った。

右膝を負傷した新大関貴景勝には「また強い貴景勝になって戻ってきてほしい」と祈るように話した。同じ二所ノ関一門で、引退した1月の初場所前の連合稽古で肌を合わせた間柄。今場所2日目にNHK大相撲の解説を務めた際には、綱取りの期待も寄せ、将来性を高く評価していた。自身も現役時代に左上腕付近を負傷するなど、けがに泣かされた経験を持つ。「また違う部分を鍛えることもできる。強いお相撲さんはけがをして強くなっていく。きっかけになればいい」と、けがの功名を期待していた。