大相撲の新大関貴景勝(22=千賀ノ浦)が、東京・両国国技館で行われている夏場所に再出場することが決まった。

18日、東京・台東区の千賀ノ浦部屋で、朝稽古後に師匠の千賀ノ浦親方(58=元小結隆三杉)が明かした。

貴景勝は15日の4日目の小結御嶽海戦で右膝関節内側側副靱帯(じんたい)を損傷し「全治3週間の加療を要する」との診断書を提出。翌16日の5日目から休場していた。不戦敗を含め、3勝2敗2休の状態から、19日の8日目に出場し、残る8日間で5勝以上を挙げて勝ち越しを目指すことになる。

千賀ノ浦親方によると、17日深夜「日付が変わる手前」の午後11時過ぎに、貴景勝が部屋を訪れて話し合ったという。16日夕方から痛みが劇的に引いたため、本人から「大丈夫です」と、再出場を直訴された。師匠の部屋に招かれた際には、実際に目の前で膝の曲げ伸ばしを繰り返させた。「(部屋に)来る前は絶対に休ませるつもりでいたけど(膝の曲げ伸ばしを)見ている限り、無理をして、我慢してやっている表情ではなかった。相撲を最後まで取りたい気持ちが大きいのでしょう」と、再出場を認めた。

同親方は貴景勝から、高気圧酸素カプセルや注射、複数のトレーナーらの施術により、痛みがなくなったと説明された。「腫れも引いていた。半月板の損傷も全然ない。そんきょも大丈夫」ということで「御嶽海戦のように差したり余計なことはするな。突き、押しのいつもの自分の相撲を取って、絶対に下がるな。下がると痛みが出る」と、取り口にも念を押し、再び痛みが出た際には半ば強制的にでも休ませることを条件に提示。貴景勝から「自分の相撲を取れます」と力強い返答があったという。

「心配といえば心配。相撲を取って、ダメだなと思ったら休む。『絶対に無理はするな』。これは約束してくれと言った」。19日の朝稽古の参加については「分からない」と、ぶっつけ本番の可能性があることも明かしていた。