横綱鶴竜(33=井筒)が再休場を決めた新大関貴景勝について「あれだけテーピングをしてたらね…」と、8日目の碧山戦の相撲を振り返りながら語った。この日の朝稽古後、報道陣の取材に答えた。

強行とも思えた再出場に踏み切った背景を「いろいろ考えられるんじゃないですか。今場所後に(大関昇進の)パーティーもあるし(休場では)申し訳ないとの思いもあったんじゃないかと思うけど、しょうがないですよ」と推測。自分が14年夏場所の横綱昇進後はケガに泣かされ、11場所に休場しているだけに、貴景勝の心情がわかるようだ。

その上で「本人がどう思うかですが、100%の力が出せない、自分の相撲がとれない状況(で出場する)なら、変なクセがつく恐れもある。(大関という立場で)らしい相撲が取れるか、ということも大事でしょう。これも勉強と思って“次に出てきた時、この悔しさを晴らしてやろう”と思えばいいんじゃないですか」とエールを送った。