高校相撲の強豪・埼玉栄出身の西幕下24枚目塚原(19=春日野)が、同東下22枚目納谷との“高校同級生全勝対決”に敗れた。

五分の立ち合いから先に引いてしまい、押し返したところをはたかれ、前に落ちた。

「今日は我慢比べと思っていたのに、先に引いちゃったのが…。足もそろってしまった」。納谷とは本割で初顔合わせ。「場所前、番付が近いのは分かっていたし、勝ち続けていれば当たる」と思っていた待望の一番。相撲を取ったのは相撲教習所以来で「パワーアップしてました」という。

高校の団体戦では3人制の場合、中堅だった納谷に対して、ほとんど出番がなかった。「僕は高校で芽が出てませんでしたから」。しかし、角界では、同じく同級生でよく大将を務めた西幕下15枚目琴手計(ことてばかり)に2勝1敗。「手計にも最初の一番は負けた。次からは…」。今後、何度も対戦するであろう相手に闘志を燃やした。