伸び盛りの23歳が、ついに対三役初挑戦を迎える。西前頭7枚目明生(23=立浪)が、西前頭16枚目石浦を押し出して7勝4敗とし、幕内での4場所連続勝ち越しに王手をかけた。12日目の相手は大関返り咲きを目指す関脇栃ノ心。「全部力を出し切らないと勝てない相手」と、臆することなく目を光らせた。

この日は左差しをふりほどかれながら、こだわらずにおっつけ、のど輪を交えて前に出た。「前に出る気持ちで相撲を取れた。まだあるので精いっぱい頑張りたい」。昨年名古屋場所で新入幕を果たし、幕内で3番目に若い新鋭。飾り気なく、淡々と言葉を並べた。

巡業では毎回のように土俵に上がって稽古に励む。4月の春巡業で、横綱鶴竜が「稽古で目立つのは30代ばかりで、20代にもっと頑張ってほしい」と苦言を呈した日、土俵に上がっていた20代の幕内力士は明生だけだった。「質の方が大事だけど、量も大事なので」。初土俵は11年夏場所の中卒たたき上げ。日々の稽古で力をつけ、12日目は2敗の栃ノ心と顔を合わせる。「そういうのも全部いい経験にしたい」と、新境地に意欲を示した。