前日の軍配差し違えで単独トップに立っていた西前頭8枚目の朝乃山(25=高砂)が初優勝を果たした。

大関豪栄道を寄り切って12勝目を挙げ、結びの一番で1差で追っていた横綱鶴竜が関脇栃ノ心に敗れ、14日目で優勝を決めた。取組後インタビューに答えた朝乃山は「先に上手を取られたのでじっくり攻めた。勝ったことが1番。まだ実感はないです」と淡々と話した。今場所は優勝争いをする中で、自分の相撲をとることに集中してきた。「プレッシャーはあったけど、平常心でやってきたことが良かった」と振り返った。

1場所15日制定着の49年夏場所以降では昨年初場所の栃ノ心以来、21度目の平幕V。三役経験のない力士の優勝は、61年夏場所の佐田の山以来、58年ぶりとなった。