新入幕で業師の西前頭14枚目炎鵬(24=宮城野)が5連敗で勝ち越しを逃し、相星で千秋楽を迎えることになった。

同じく新入幕の東前頭12枚目志摩ノ海(29=木瀬)に突き落とされて7勝7敗。右をたぐって回り込み、懐に入って両前ミツを取って前に前進。土俵際に追い詰めながら我慢できなかった。「あと1歩でなかった」と炎鵬。14日目に負傷したと見られる右太ももにテーピングを施して臨んだ。支度部屋では氷のうを用いて右太もも裏を冷やしたが「思ったより相撲になっていた。全てを出し切るつもりだった。(痛みは)大丈夫です」と言い切った。

9日目に勝ち越しへ王手をかけながら、ずるずると5連敗。「あと1回勝たないと。強い気持ちを持って後悔しないように、攻めて勝ちきりたい」と、力を込めた。