大相撲夏場所で右膝を負傷した大関貴景勝(22=千賀ノ浦)が、かど番となる名古屋場所(7月7日初日、ドルフィンズアリーナ)出場に向けて調整していると、師匠の千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)が明かした。

3日に行われた全協会員を対象とした研修会に、貴景勝は関取衆でただ1人欠席。「大相撲の伝統と秩序を維持し継承・発展させること」をテーマに行われた同研修だったが、日本相撲協会広報部によると、貴景勝は「けがの治療」を理由に、欠席の連絡を事前に済ませていたという。

名古屋場所に向けた千賀ノ浦部屋の稽古再開日は4日だが、貴景勝は参加しない予定。大関昇進披露宴が行われる16日より前に、稽古復帰を目指す。千賀ノ浦親方は「今は治療とリハビリに集中してやっています。まだ始めたばかり」と、弟子の現状を説明した。

貴景勝は新大関場所となった5月の夏場所で「右膝関節内側側副靱帯(じんたい)損傷により約3週間の加療を要する」との診断書を提出し、5日目から休場。8日目に再出場したが、わずか1日の出場にとどまり、9日目から再休場した。3勝4敗8休で負け越しとなり、大関2場所目にして名古屋場所はかど番で迎える。