日本相撲協会は3日、東京・両国国技館で全協会員を対象とした研修会を開き、出席した約1000人に大相撲の文化継承の重要性や、ドーピングの危険性などを1時間半余り説明した。

伝統維持の一環として土俵上の所作を解説した約20分間のビデオ視聴、住職で協会監事の岡部観栄氏ら講師3人の講義が行われた。相撲界における福利厚生の仕組みも周知。研修会後に芝田山広報部長(元横綱大乃国)は「(国技館内の)診療所では診察や処方箋がタダ。幕下以下でも(治療費が)90%保障される。他の競技にはない。手厚く守られている」と強調した。