大相撲夏場所で初優勝を平幕で成し遂げ、名古屋場所(7月7日初日、ドルフィンズアリーナ)で東前頭筆頭まで番付を上げた朝乃山(25=高砂)が、1日に出稽古で横綱白鵬(34=宮城野)の胸を借りる。

30日、白鵬の師匠・宮城野親方(元前頭竹葉山)が明かした。名古屋市内で名古屋宮城野部屋ファンクラブパーティーに出席した親方は「若い衆が連絡を取り合ったみたい。同じ右四つだし、朝乃山にはいい勉強になるでしょう」と話した。

朝乃山は前日まで3日連続、時津風部屋で出稽古をこなしており、この日は愛知・蟹江町の部屋で軽めの稽古を行った。その時点では「いろいろな人とやりたい。自分はまだ弱いし、強い関取の胸を借りたいと思う」などと言いつつも、白鵬との手合わせを決断しきれない様子だったが、腹をくくった。本場所での初顔合わせを前に、成長著しいホープと最強横綱の稽古が実現する。