東前頭3枚目の正代(27=時津風)が、3度目の立ち合いの末に同4枚目の明生(23=立浪)を寄り切った。

行司は、取組前の「手を付いて!」で有名な木村晃之助。1、2度目の立ち合いは、明生の手つきが不十分と判断した晃之介が止めて、やり直しとなった。成立した3度目も含め、すべて両手をついて待っていた正代は呼吸を乱された形になったが、取組後の支度部屋では大人の対応を見せた。

「多少、イライラじゃないですけど、考えることはありましたけど、それで十分時間をいただけたので、思い切り立ち合いで当たれました」と前向きに振り返った。2度目の立ち合いは、明生も手を付いて立ったように見えたが、やり直し。これについても正代は「前から見るのと横から見るのとは違う。そこは仕方ないです」と行司批判は一切しなかった。