西前頭筆頭北勝富士(26=八角)が、ライバル対決を制した。同じ大卒で同学年の関脇御嶽海(26=出羽海)から白星。御嶽海のいなしに体勢を大きく崩したがが、立て直しておっつけから右に開いてはたき込んだ。「しっかりとぶつかることができた。圧力を与えながら足もしっかり出せた」と、自身の踏み込みに納得した。

本場所のイメージは膨らませていた。6月中旬、東京の八角部屋で出稽古に来た御嶽海と、八角理事長(元横綱北勝海)が見つめる中で三番稽古を行った。互いに「探り合い」だったが「(御嶽海は)もろ差しがうまいので、そこをしっかりと入らせないように意識した」と、対抗策を練っていた。

これで不戦勝をのぞいて4勝6敗。「うれしいですね。彼に勝つのは」とニヤリ。「あと何十回も戦う相手。僕も番付を上げて高め合っていけたら」と、ライバル心をむき出しに話した。