中学の同級生対決が、大相撲で実現した。西前頭12枚目輝(25=高田川)と、西前頭14枚目炎鵬(24=宮城野)の初顔合わせ。同学年で金沢市立西南部中の相撲部に所属していた間柄だ。相撲は輝に軍配。潜り込もうと飛び込む炎鵬を、下から突き起こして最後は押し倒した。

中卒で193センチ、143キロの「白鵬並みの体格」として鳴り物入りで入門した輝に対し、168センチの炎鵬は高校、大学を経由。中学の稽古場以来、約10年ぶりの手合わせだった。「懐かしいと思った」と輝。対戦前の朝稽古後、炎鵬は「中学の時『頑張れよ』と送り出して1人のファン、友達として応援していた。(対戦が実現し)全く想像してなかった」と声を弾ませていた。巡業先で食事に行く仲で、中学時代から変わらず互いを「りょうや」「ゆうや」と呼ぶ。炎鵬が「一番負けたくない相手」と言えば、輝は「これから何回でも取っていけたら」と再戦を心待ちにした。