全勝の両横綱が、無傷のままストレートで勝ち越しを決めた。

先に土俵に上がった鶴竜(33=井筒)が大栄翔(25=追手風)を、はたきこみで破り全勝を守った。結びの一番で正代(27=時津風)の挑戦を受けた白鵬(34=宮城野)は、引き落としで勝ち48度目の8日目勝ち越しで続いた。

大関陣は、この日から豪栄道(33=境川)が休み3人が休場。ただ1人、残された高安(29=田子ノ浦)は過去12勝12敗と五分の関脇玉鷲(34=片男波)と対戦。押し倒しで勝ち7勝目を挙げたが、左肘を痛めたもようだ。

2敗同士の対戦は、関脇御嶽海(26=出羽海)が平幕の逸ノ城(26=湊)を押し出して6勝目を挙げた。新三役同士の阿炎(25=錣山)と竜電(28=高田川)の小結対決は、阿炎が引き落としで勝ち、ともに3勝5敗と星が並んだ。夏場所優勝で東前頭筆頭の朝乃山(25=高砂)は、遠藤(28=追手風)を上手投げで破り、3勝目(5敗)を挙げた。

高安とともに1敗だった幕尻の照強(24=伊勢ケ浜)は、輝(25=高田川)に引き落とされ2敗に後退。最小兵ながら幕内前半戦の土俵を盛り上げている西前頭14枚目の炎鵬(24=宮城野)も、千代丸(28=九重)に押し倒され3敗目(5勝)を喫した。新入幕で同10枚目の貴源治(22=千賀ノ浦)も豊ノ島(36=時津風)に、すくい投げで屈し3連敗。4勝4敗の五分に戻された。

8日目を終え全勝は鶴竜、白鵬の両横綱の2人。1敗は高安1人となり、2敗で御嶽海、妙義龍(32=境川)、友風(24=尾車)、照強が追う展開となった。