今場所を自己最高位で迎えた東前頭4枚目明生(23=立浪)が、初の横綱戦に向けて闘志を燃やした。

この日の取組は大関豪栄道の休場により、幕内では自身初となる不戦勝。初日を出した前日7日目から2連勝となり「白星を拾ったことは良かったけど、相撲を取りたかった」と、初の大関戦を実現できず複雑な心境を明かした。

9日目は結びの一番で横綱戦が組まれた。相手は全勝の鶴竜。結びも横綱戦も、初めての経験になる。「1つの目標だった。変わらず集中して、相手が誰でも自分を貫きたい」。今場所は初日から6連敗と苦しんだが、気鋭の23歳は「誰とやってもどんな結果でもマイナスなことはない。成長できる場所にしたい」と、力強く話した。