序ノ口の各段優勝は「同部屋3人のともえ戦」に持ち越される異例の展開となった。力士は鳴戸部屋の3人。この日はまず西27枚目桜井(22)が富豊を寄り切り、次に東28枚目元林(23)が幸奄美を引き落とし、最後は東27枚目丸勝(18)が序二段全勝の足立を押し出し、3人とも7戦全勝とした。「同部屋力士3人全勝のともえ戦」は序ノ口で初。

日体大出身の桜井は「もうちょっと(勝敗が?)ズレてくれたらいいのに」と苦笑いしつつ「3人でどれくらいやれるか楽しみです」。近大出身の元林は「正直やりづらいですが、勝ちたいです」と言い、稽古場での勝敗は「まあ(自分が)全然分はいいですね」。丸勝は新潟県立海洋高出身で、2人より4歳下だが「同期なんでため口です」と言い「負けらんないですね」と強気に語った。

鳴戸親方(元大関琴欧洲)は、各段優勝に関する基本データを本人に確認する職務があり、3人の勝利後もそれぞれの年齢等を確認し、握手を交わした。「うれしいですけど、どういう風に声を掛けたらいいか…」と笑顔で話した。

決定戦は千秋楽に行われる。